第十・道三舎弟ならびに子供の事


『小平物語』小平向右門尉正清 入道常慶  貞享3年 [1686]

「小平物語」 ※読みやすい様に管理人が箇条書き・()などを加えています。


第十・道三舎弟ならびに子供の事


これは系書(家系図)同前(=同然=〜と同じ)によって、これ記さず。口上(口頭で伝える事)にて求める節にあいつき、申すべきものなり。惣じてこの一冊、他見(他に見せる事)御無用になられ給うべく。外(=他)の義は少なくもあい残る事なきよし。


蓋し(けだし=まさしく・たしかに・思うに)この一冊は先祖より武功の日記、祖父 小平弥右衛門より相伝の書なり。


兄弟の為といえども、委しく(くわしく)は語らず。右、件の如し(前述の通り)



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