松島の村方騒動(小前vs名主)1789-1814

『角川日本地名大辞典(旧地名編)』より

 村方騒動では,寛政元年 [1789] 松島北割で名主の不法に対し小前61名が分村訴訟を起こし,また文化11年 [1814] には,小前が諸帳面の公開や名主の減給を求めた(村明細帳



管理人注釈

村方騒動とは「ブリタニカ国際大百科事典」より

 村方一件,村方出入小前騒動ともいう。江戸時代中期以降,農民層分解の進展に伴う農村構造や秩序の変質,転換につれて多くみられる一種の村政改革運動。 650件以上が報告されている。百姓一揆が,直接的に封建権力と対抗関係をもつのに対し,村方騒動は一般農民すなわち小前百姓 (→小前 ) が村役人層の非違,不正をあばいてそれを領主に訴えるところに特徴がある。